Archive for 8月, 2012

きみは大きな存在

   真夏日から抜け出せないが、明け方は寒い。コオロギやキリギリス達などの鳴き声を聞きながら歩くと、秋の気配に満たされる。30分程歩くと、木々の隙間から、湖畔と思われる場所が、霧に包まれている。風もないのに、後ろで笹や野 […]

ススキが光る中

   早朝5時を回ると明るくなりだし、寒い。鳴き疲れるたのか、虫達の鳴き声が弱まってきている。気温の低さも影響しているかも。5時半を回ると朝日が差し込み、森を赤く染め出す。ススキの黄金色の花が光りだすと、やっぱり秋だと感 […]

燃える空

   朝から晴天。日差しが強く、うなぎ登りで気温が上がっていく。そんな中でも、野生の生き物達は文句も言わず、餌を探して動き回っている。夕方、めらめらと燃える空。明日も真夏日最高気温31℃とか、ラジオの女性お天気キャスター […]

あきれ果てる

    湖畔のけもの道をたどって行くと、湿った土の上にクマやシカ、キツネなどが足跡を残している。突然走り出し、逃げて行くエゾシカに出会う。「ここは人が通ると困るんだけど…」と言いたそうに、振り返って私を見ている。この道は […]

洗濯

   エゾシカの使っていると思われる道をたどり、湖畔の岸まで出た。湖面を渡る風が涼しく頬にあたる。昨日の雨で水かさが増し、ヤナギの木の幹下が水に浸かっている。小魚の隠れ場所に最適だ。キャラッキャラッと頭の上で鳴き声が聞こ […]

大歓声

     8月も残りわずかだが、なかなか暑さが収まらない。涼むなら、やはり夜の森だ。駐車場の水銀灯の回りには、甲虫類や蛾の仲間などが乱舞し、コオロギやカンタンの合唱の中。時々、鳩ぐらいの大きさの鳥が、猛スピードで明かりの […]

領有権のない枝

朝から日差しが強く、暑くなりそうだ。湖面の浅瀬では、トンボ達が沢山の蚊やハエの仲間を早業で捕え、水草の茎の上や木の枝に止まって食べている。そんな中、ノシメトンボが食事を終えて、複眼の手入れや前足の手入れをしながらくつろい […]

湖底からの呼び声

   早朝。曇った空から雨が降りそうだ。べた凪の湖面は、体を折り曲げて股の間から見ていると、どちらが天地か錯覚するほどだ。  3頭の子鹿が湖畔の森の中から出て来た。湖面に映り込む鹿の子に、ますます酔ったような気分になる。 […]

残暑の中

     断続的に降り続く雨が止んだが、増水した沢伝いに歩くのは危険だ。迂回しながらの帰路は、エゾシカの群れが使っている獣道だ。さすがに、4本足で歩く道は、急斜面の登り下りが続きハードだ。  近くにエゾクロテンの棲み家が […]

悲しい光

   点滅しながらゆらゆらと飛ぶ光。北海道に生息するのは、ほとんどヘイケボタルだ。寒冷な環境でも適応してきたのは、養殖によって生存率を高めた結果の沢山の幼虫の放流に依る。  今、環境問題が取り沙汰される中、蛍が与える影響 […]