洗濯

   エゾシカの使っていると思われる道をたどり、湖畔の岸まで出た。湖面を渡る風が涼しく頬にあたる。昨日の雨で水かさが増し、ヤナギの木の幹下が水に浸かっている。小魚の隠れ場所に最適だ。キャラッキャラッと頭の上で鳴き声が聞こえる。見るとヤマセミが体と尾羽を上下に動かし、白と黒の絣を身につけたように、とってもおしゃれだ。突然水に何度も飛び込み、水浴びを始めた。鱗の付いた自慢の絣の洗濯。

 

 

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