嵐の去った翌朝は快晴。江丹別－２５．５℃とさほど冷え込まなかった。水分を含んだ空気が凍り付いて出来るダイヤモンドダストが、朝陽をあびてキラキラと光る。

　朝の気温がマイナス５℃と、厳しいシバレから久しぶりに介抱される。森の中へ入るとヤチハンノキの幹の皮がはがれて落ちてきたと思っていたら幹を駆け上がっていく。餌を探して動き回っているキバシリだ。背中の模様は幹の皮そのもの見 […]

   厳しい冬を生き抜く糧は、獲物を狩ることだけではない。誰かが何かを隠すところを、静かに気づかれないように観察することだ。エゾクロテンが、捕まえた獲物を食べきれないので、トドマツの枝に隠そうとした。その後ろにそっと止ま […]

朝焼けの中。チリリリチリリリと鈴を鳴らすような涼しげな鳴き声が、寒さの中聞こえてきた。ドライフルーツになったナナカマドの実を美味しそうに食べているキレンジャクの群れ。種は消化されず遠くへ運んでもらい、糞と共に落され互いに […]

     晴れ時々粉雪――。連日、最高気温がマイナス１０℃前後の厳しい寒さが続く。静かな森の中に入った途端、二羽のミヤマカケスが餌の取り合いで騒いでいる。 　枝の雪を次々と落としながら、しばらく揉めていたが、やがて一羽が […]