Archive for 9月, 2012

めまぐるしく

   台風の影響なのか、雨が突然降ったり晴れたりと、めまぐるしく変る天気。そんな中、足元をめまぐるしく走り回るネズミ。少し時間を置いてめまぐるしく走るコエゾイタチ。ネズミほどの大きさだが、狙うはネズミや自分の体より大きな […]

換毛期

   午前5時。ようやく明るくなりだした。秋分の日を境に、日照時間が短くなっていく。沢を回り込むと、開けた場所に出る。数頭のエゾシカの群れが、食事をしている。顔を上げるが、逃げる様子はなく、ゆっくりと草を食む。体の鹿の子 […]

命を繋ぐ食料が

   降りしきる雨の中、森の中をうろつくと。山葡萄を見つけた。周りにある弦を調べて見ると、下の部分が鋸で切られ持ち去られている弦も。以前この弦を室に飾る装飾品になっているのを、いたる所で見かけた。森の生き物達にとっては、 […]

沢山貯める

  標高の高いカルデラ湖に寄った早朝。ナキウサギのすむ場所へ向かう。気温13℃と冷蔵庫並みになってきた。ウルシやエゾヤマザクラ、イタヤカエデ、ナナカマドなどの葉が色づき始めたが、残暑の影響で枯れている葉もある。風が吹くた […]

森の入場券

   森の中には不思議だなと思う事が、時々ある。クマイザサに規則正しく並ぶ丸い穴。切手や入場券、割引券などに、ミシンで開けたような穴が開き、容易に切り離すことが出来る。この葉を横に切るのは至難の業だが、穴が開いているので […]

健康診断に飛び回る

   霧が立ち込め寒い朝。日中も25℃と過ごしやすいようだ。ようやく残暑から抜け出せたかな。沢沿いを歩いていると、突然頭の上を黒い影が、シュッシュッと音を立てて飛んで行き、ミズナラの幹にふわりと止まる。頭を右に左に幹を確 […]

警告灯

   日が暮れて、気温が下がる。平年よりまだ暑いが、寒く感じる。川の流れる音を聞きながら森に入る。昼間の暑さで隠れていたのか、藪かが耳元で羽音をうならせ、吸血にやってきた。カンタンやコオロギたちも力をこめて鳴いている。川 […]

記録更新

   無風快晴の朝。巨大台風が北海道の東を通過して、温帯低気圧に変った。南から熱い空気を抱えてやって来た影響で、うなぎのぼりに気温が上がっていく。いったい、どうしたんだろう、歯車がかみ合わないように、次々に記録を打ち立て […]

焚き付けの木

   早朝。降り続く雨が止み、増水する事も無く、流れる川を見ながらが歩く。水も綺麗だ。驚いたオショロコマが流の中を右往左往するのが見える。この川の森は、保水力が保たれ、健康な森のようだ。大きなダケカンバの木の下に差し掛か […]

大きな障害物

   北海道の内陸部は30℃と、まだ続く残暑。北東の海岸まで行く。橋の上から川をのぞくと数は少ないが、カラフトマスが遡上して来ている。川の側まで下りて上流に行くと、砂防ダムがあった。ダムの脇には魚道はあるが魚が上っていく […]