警告灯

   日が暮れて、気温が下がる。平年よりまだ暑いが、寒く感じる。川の流れる音を聞きながら森に入る。昼間の暑さで隠れていたのか、藪かが耳元で羽音をうならせ、吸血にやってきた。カンタンやコオロギたちも力をこめて鳴いている。川岸の方で、マントを翻り踊っている者が、ぼんやりと見える。猫目に減光しているライトを照らすと、光る2点が、360度反復しながらクルクル回り、点滅している。立ち入り禁止、の合図に従う。

 

 

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