Archive for 12月, 2013

厳しい冬に生きる

日が暮れ始めた森の中。アカゲラが食べ物を探しながら突ついていた木の下で、ゴジュウカラが落ちた木屑を丁寧についばんでいる。まだ長い冬を生き抜くためだ。日本では賞味期限切れで平気で捨ててしまう大量の食材。全く何を考えているの […]

心地よい音が

人の住む町の中では年の瀬も最後を迎え、とびっきり忙しくなっているが、森の中は静かだ。風もなく綿毛の様な雪が降って穏やかに時が流れて行く。コツコツコツと小刻みに木を突つく心地よい音が聞こえてくる。あといくつ突つけばお正月ー […]

行儀よく並ぶ足跡

新雪に沈み事なく、行儀よく並んだ真新しいキタイイズナの足跡。足の裏に毛が生えているので、肉球などの跡は残らないぼやけた様になる。クマイ笹の葉で大きさが分かる。

スキーのつけた跡に

毎日歩くスキーの跡が道になり雪が降るとホワイトカーペットになっている。立ち止まり回りの様子を見ていると、前方からキタイイズナが足跡を付けながら近づいて来た。スキーでつけた跡は固く締まり歩きやすいのだろう。私を気にせずどん […]

生きるために必死で逃げる

雪の降る中、3頭のエゾシカが食べ物を求めて森の中から出て来た。私に気づいて深雪に足を取られながら必死で逃げて行く。その姿を見ていると、生きるためにと強く伝わってくる。ここでハンターに見つかれば3頭は狙い撃ちになっていただ […]

見事な保護色

沢を離れ風の弱まる森の中。キバシリがかぎ爪のような嘴でミズナラの樹皮の奥をつつきながら餌を探し回っている。じっとしていると見落とす見事な保護色だ。

荒れる天気

低気圧の影響で空が荒れ始めた。風の通り道になる沢では、波が押し寄せるような音とともに梢が大きく揺さぶられる。降る雪と枝からはがれた雪とが横殴りに飛んでくる。

獲物を追いつめて行く

早朝、新雪の上に行儀よく並ぶ小さな足跡を見つけた。ついて行くと、雪に直径3cmほどの潜ったような穴があいている。立ち止まって様子を見ていると、突然雪の中から現れたキタイイズナ。回りを見廻すや否や新雪の上をしなやかに走り出 […]

優れた能力

足跡などの下の方ばかりに気を取られていると、頭の上で木を引っ掻く音がする。見上げると、素早い動きで木から木へとすり抜けるように飛び移るエゾリス。何時見ても凄い。天敵の多い生き物たちはそれぞれ優れた能力を備え、森の四季を生 […]

利用価値が高い

足跡をたどって行くとヤマナラシの幹で消えている。不思議に思い回り込むと縦20cm横5cmほどの樹洞がある。穴の開いた木などは、人にとっては利用価値が少なが、生き物達にとっては安全で暖かいねぐらとして利用価値が高い。