Archive for 5月, 2012

コロッコロ変わる天気の中

    空が暗くなったと思うと突然の雨。雨具を用意すると、晴れ間がのぞく。しばらくするとまた雨。コロコロ変わる天気だ。雨にぬれた新緑の葉の雫に日が当たり、きらきら光りながら下草にこぼれ落ちる。葉に当たってはじけ飛ぶ音が辺 […]

初夏と断定する視野の狭さ

   入組んだ狭い沢では、春と夏の間をタイムマシンに乗って移動しているように季節が変わる。谷地蕗と蝦夷エンゴサクの花が満開になっている場所に出た。湿地を染める黄色は、今、平地に咲き誇るタンポポとは違う優しい黄色。タンポポ […]

会いたくないが嬉しい

  沢筋のミズバショウの群落に、真新しい羆の足跡、食べ跡、糞の3点セットで揃っている。まだ近くにいるに違いない。ここは羆の住む家のようなもの。羆から見ると、断り無しで不法侵入している立場だ。ましてや山菜を採るものなら盗人 […]

初夏の森に春を見つける

  森は初夏を迎えてオオバナノエンレイソウ、ニリンソウが所狭しと咲いている。木の葉や野草が生き物達を隠すように茂ってきた。谷筋にはまだ雪が残り、解けばかりの地面にまばらだがカタクリの花が咲いている。ここにはよう […]

俯瞰で見ると

  岩陰から上昇気流を利用して、アッと言う間に現れたハヤブサ。旋回しながら獲物を狙っている。獲物の探知能力、急旋回、急降下と、ほとんど音無しで飛行できる優れもの。岩の上から俯瞰すると、鳥達が飛ぶのをやめて木々の […]

食卓テーブルからの眺めは最高

   大きな岩場の下を、落石に注意しながら通り抜ける。 何をしていても、鼻の中、口の中、目の中へと入ってくる吸血虫に負けそうだ。しかし、この虫達が多くの生き物の命を支えている。虫が多いのは森が健康な証拠だろう。崖を上りき […]

不思議な行動

   朝早くからシマリスの春場所相撲が盛り上がっている。土俵は古い倒木の上。ひが~しーー縞の川ーー、にーーしーー縞の山ーー。にらみ合って、のこった!のこった!!両者互角の戦い。オオバナノエンレイソウとニリンソウが風に揺れ […]

昼ご飯が桜

自宅近くの蝦夷山桜はほとんど葉桜になった。わずかにしがみつくように残った花が、そよ風に揺れながら一枚、二枚と旅立っていく。換わりにさくらんぼの花が満開を迎えている。  ところが、標高600~800m付近では今、蝦夷山桜が […]

雷シギ

  吸血虫の群れに献血しながら森を抜け、牧草地を横切る。森の中からも聞こえていた空を切り裂く音が、頭の上でしている。ズビーク ズピーク ガガガガガガー…、尾羽で大きな音を立てながら急降下するオオジシギだ。ニューギニア島、 […]

足跡の存在感

    沢沿いの歩きやすい場所は、エゾシカの群れが踏み固めた道になり、人も含め多くの生き物達が利用する。行く手の泥濘にペッタンぺッタン大きな足跡がついている。誰か山菜でも採りに来たのかと近づくとヒグマの足跡だ。オスは50 […]