Archive for 10月, 2012

不思議な雪の珠

   氷点下からプラスの気温になり、小雨が降ったり止んだりしている。うっすら積もっていた雪が解け、岩場の高山植物の冬芽に、雫がついて綺麗だ。見上げると、山を覆う雪が見える岩の影から、コロコロと止まることなく雪珠が落ちて来 […]

日光浴

    10cmほど積もっている雪を踏みながら、登山道を登る。雪と岩と黄金色のエゾイソツツジのコントラストが綺麗だ。太陽の光が突き刺さるように降りそそぐ中、突然キチッキチッと大きな声で鳴きながら現れたナキウサギ。岩の上に […]

赤く染まる

   寒さで目が覚めた。着替えて外に出てみる。ガスが立ち込めて周りの様子が良く見えないが、落ち葉を踏む音などで生き物の気配は感じ取れそうだ。朝飯を作っているうちに、徐々にガスが引きはじめ青空がのぞく。朝日を受けて赤く染ま […]

毛嵐

   今季最低気温、平野部で氷点下1度とラジオのお天気キャスターが伝えてくる。放射冷却の影響で、湖畔の下草は霜に覆われている.。寝坊助の太陽が顔を出し、足を水中に入れて行くように、延びていく光。湖面は水蒸気が立ち、ゆっく […]

命の尽きるまで

   昨夜からの冷たい雨が上がった。鮭の上がる、流れの急なところまで降りる。あたりは明るくなり始め、しぶきを上げて溯る鮭が見えて来た。  やがて雲のわずかな隙間から、光が差し込んできた。朝日に照らされたブナの模様が、しな […]

水面をのぞく

   道北の河川に鮭の遡上を観察に行く。あいにくの強風で、飛ばされた砂が顔に当たりチクチク痛い。水面のさざ波が、風の動きにあわせて動くので、水中を見ることが出来ない。河口から少し上がったところに堰堤があり、上りきれない鮭 […]

いろいろな音が響く

   明け方の気温が氷点下近くまで下がった。吐く息が白く顔にまとわりつく。朝夕の低い気温が数日続き、木の葉が急に色づき始めた。  ガサガサ、ザクザクと落葉を踏む音が、静かな森に響く。この音にはまってしまい、大股すり足でゆ […]

風が吹くと

    いきなり森の枝をしならせて吹く風に木の葉が舞い落ち、冷たい雨が降ってきた。傘を広げるが、風が強い。半開きで風に立ち向かう。  そんな中、カラカラに乾いたオオウバユリの実から飛び出す種。トランプのカードを操るマジシ […]

引越し

   北海道を挟み込むダブル低気圧の影響か、かなり寒い。今にも雨が降りそうな雲ゆきだが、風は無く木の葉も落ちて来ない。そんな、時間が止まってしまったかのような空間に、5ミリほどの白い粒が、ゆっくりと上がったり下がったりし […]

どんぐりころころ

   昨夜から静かに振っていた小雨が、早朝一変する。強い風が吹き、雷とともに、雨、あられと降る。体や顔に当たるとくすぐったい。跳ねる白い粒が、地面を白く変えては消えていく。大きなミズナラの下に雨宿り。さらに大粒な物が、ド […]