いきなり森の枝をしならせて吹く風に木の葉が舞い落ち、冷たい雨が降ってきた。傘を広げるが、風が強い。半開きで風に立ち向かう。 そんな中、カラカラに乾いたオオウバユリの実から飛び出す種。トランプのカードを操るマジシャンのように、出るわ出るわ…。風を待ちわびていたかのように種は遠くまで飛んで行く。
花の時も結実の時も、特徴的な姿は林道の両側に多く見られる。華やかさこそないが、存在感があって大好きな植物だ。アイヌの人たちの貴重な食物だったことも興味深い。
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