どんぐりころころ

   昨夜から静かに振っていた小雨が、早朝一変する。強い風が吹き、雷とともに、雨、あられと降る。体や顔に当たるとくすぐったい。跳ねる白い粒が、地面を白く変えては消えていく。大きなミズナラの下に雨宿り。さらに大粒な物が、ドスッバツッと鈍い大きな音を立てて地面に落ちてくる。かぶっていた帽子のつばに当たり、目の前を転がり落ちる実。その名の通りドングリコロコロ。今季の実の成は豊作ではないが、まあまあだ。木の実は多くの生き物達の命を繋ぐ大事な食べ物だ。しゃがんで見ている頭に、ボコッと当たると痛嬉しい。

 

 

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