領有権のない枝

朝から日差しが強く、暑くなりそうだ。湖面の浅瀬では、トンボ達が沢山の蚊やハエの仲間を早業で捕え、水草の茎の上や木の枝に止まって食べている。そんな中、ノシメトンボが食事を終えて、複眼の手入れや前足の手入れをしながらくつろいでいると、挨拶もなく突然、強引に同じ枝に鳥が止まる。
追われたトンボも負けじと、鳥の頭の上に止まろうとするが、頭を振って追いはらわれる。何度か繰り返しているうちに、鳥は飛び去り、枝先は再びトンボのものとなった。この枝には、不特定多数の生き物達が来る。

 

 

 

 

 

Leave a Reply