Archive for 2月, 2012

なまら、しばれるんでないかい

嵐が去った森の中は、隕石でも落ちたように、枝から落ちた雪玉による大小のクレータが出来ていた。沢沿いの斜面では、転がる痕を残して巨大な雪玉が沢に跳び込んでいる。 そんな沢の中を黒い影が走っていた行った。小さい木につかまりな […]

たくましさに感動

嵐は夕方になってもやまない。暗くなった森の中では、いつもなら夜行性の生き物達が活動する時間帯だが、 この吹雪では活動できないだろうと思うのは,人の都合で考えてしまう。 生き物達はたくましい。エゾモモンガが吹雪の合間を縫っ […]

ふしぎな安心感

今期1番の吹雪だ。ゴーゴーと山がうなるような音を立てている。木々たちが、しっかりと風を受け止めてくれている。 カシワの木などは、強い力が加わると幹の付け根から枝を落として身を守る。 枝にしがみついていた大小の雪球が、バキ […]

世界最小のハンター

新雪の中から突然矢のように飛び出すキタイイズナ。右に左にしなやかに飛び跳ねて、再び雪の中へもぐりこむ。 まるで雪の中で泳いでいるようだ。逃げている獲物の後を追う途中のようだ。 必殺イズナ落とし。追われるネズミ達は震え上が […]

数分の出来事

穏やかな晴れた朝を迎えた。空には霞がかかり朧月が見える。気温は-16℃だ。忠別川湧水場へ向う。 川にさしかかった所で太陽が上がり始めた。 回りの雪景色は薄青色から黄金色に染まる。川面からは湯気が上がり、空気中の水分が凍り […]

森の中に潮騒が聞こえる

連日吹雪。最低気温もー13℃と寒い。森の中に入ると、風を避けてくれている木々の上部がしなりながら押し寄せてくる。 その音は潮騒のように聞こえる。そして、頭の上を通り過ぎていくたびに大量の雪を降らす。 こんな嵐の森で生き物 […]

ウルトラQ怪獣ぺギラ

プラスの気温から一転、最低気温-14℃。さらに吹雪きと追い討ちだ。体感温度はー20℃ぐらいに感じる。 降る雪と地吹雪で視界1mほど平衡感覚を失い倒れてしまいそうなので、ストックで体を支えながら視界が開くのを待。森に入れば […]

天狗の雪合戦

昨夜の吹雪がやみ、十勝岳に向かう。ひと月ほど続いた氷点下の気温がプラスになり、なんとなくうれしい気分になる。 途中に牧場の中に点在する無数の雪球を見つけた。スキーをつけて中に入ると大小ロール状になっている。強風で暴風林の […]

てんてんと変わる天気

晴れていた空が一転。雪のカーテンが、揺れながら近づいてきた。空を見ると太陽の 光の中から、雪が上下左右に湧き出しているように見える。見てる間に全身雪だるまだ。 5分ほど経つと雪は止み、木々の枝に綿のように積もった雪が、白 […]

すでに見つかっていた

森の中を散歩していると、生き物達の足跡やサインポストを見つけるが,姿を見ることは難しい。 そんな中、エゾクロテンの新しい足跡をたどっていくが、なかなか見つけることが出来ない。 一休みしていると、森の奥からじっと見ているエ […]