寒い環境で生きる

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日中の気温はプラス3℃。日差しが暖かく感じられる。森に入ると、足元に体長1cmほどの虫を見つけた。セッケイカワゲラだ。羽が無いので、ひたすら雪の上を歩き回る。もう少し暖かくなってから出て来ればいいものを、なぜこんな雪深いうちから活動を始めるのかと不思議に思う。帰宅してから調べてみると、低温に強く、高温になると生きて行けない虫のようだ。ヒトの手に載せられただけで、暑さで動けなくなると言う。これでは雪の中にしか棲めない。毎年、春が近付くと真っ先に出会う虫。俳句では「雪虫」と呼ばれ、春の季語になっている。寒い環境でしか生きられない生き物だ。温暖化の影響をいち早く受けるに違いない。

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