進む方向へとキタキツネの足跡が続くのでついて行くと、所々に雪を掘り返した痕が見える。丘の陰から若いキタキツネが顔を出して私を見ていた。しばらく見合っていたが、キツネが顔を沈めるように隠れた。静かに丘を覗き込むと、すでに姿は無く足跡が森の奥へと続いている。どうやら狩りの邪魔をしたようだ。
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