のた打ち回る

   早朝。氷点下6度今季最低気温だ。風もなく周りの景色が時間を止めたように見える。昼間のプラス気温で水分を多く含んだ雪が凍り、その上にうっすらと雪がつ積もっているのでやわらかそうに見えるが、中は氷だ。ツルツルすべる林道をバランスを崩しながら歩くより、この中を行ったほうが、ここから見えるミズナラまで近道だ。と踏み込みと笹が足にしがみつき、つんのめり、ひっくり返り、のた打ち回る。下草や笹が凍りついた雪で、しっかりとつながっていたのだ。

 

 

Leave a Reply