暗くなった冬の森

 

一気に雪が降った。20㎝は積もっている。笹が横になり、雪の布団をかけて寝てしまい、今まで道なりに歩いていた場所から、近道で行くことが出来るようになった。葉が落ちて見通しが良くなったので、エゾモモンガの様子を見に行く事にした。
 それにしても午後3時を回ると暗くなり始める森の中。懐中電灯をつけて、お世話になる木々を目印に進む。大きなミズナラの幹に絡みつくツルアジサイの弦と飾り花のドライフラワーに積もった雪が、幾つもの顔に見えて、互いにしゃべりだすように見える。暗くなると出てくる森の精達はいたずら好きだ。

 

 

 

 

Leave a Reply