基本姿勢は

   嵐の過ぎ去った朝は、急に涼しさを増した。朝露の中、太陽が上がり始めて森が光りだす。シマエナガやコガラの群れが飛び交い始めたが、地鳴きと呼ばれる小さな声しか出さないので、森は静かだ。

  少しづつ色づき始めている森の中を歩いて行くと、シナノキの横枝でうずくまる若いアカゲラを見つけた。キツツキの仲間は、本来、木の幹に垂直に止まる。.と思い込みをしているのかもしれない。鳥の基本姿勢は横枝に止まるという事かな。こんな格好をしていると、何だか別の鳥のようだ。と思っていたら、此方に気づいたのか、キャッキャッと鳴きながら飛んで行った。昨日の嵐で、寝不足だったのかも知れない。

 気温が上がるに従い、アキアカネが群れになって飛び回り始めた。秋の訪れを感じる、穏やかな森に還る。

 

 

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