ゴンボネズミ

   北海道でナキウサギが最初に発見されたのは1927年。今から85年前の置戸町の山の中だそうだ。当時、尾の短いネズミのような生きものを、地元の人はゴンボネズミと呼んでいたとのこと。
 1962年の12月、上野動物園が、来年の卯(う)年に合わせてウサギ類の客引展示の為、ゴンボネズミを多数捕まえて連れて行ったり。帯広動物園でも飼育を試みたが、どちらも失敗して、死なせてしまったようだ。厳しい環境に身を置く生き物たちの中には、人の思い通りにならない生き物もいる。
 チリリリと鳴きながら足元に走り寄って来たゴンボネズミ。アイヌの人たちはクトロンカムイ(岩場の神)と呼んでいたという。

 

 

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