狩の技を磨く

   湖畔の駐車場に泊まる。深夜トイレに行くのに起きた。水銀灯の回りには。ウスタビガの群れが踊るように飛んでいる。眺めながら、足早にトイレに向かっていると、大きな鳥が蛾の群れに飛び込んだ。蛾は素早くかわしながら急旋回。鳥は獲物を捕りり逃した。簡単に思える狩だが。小回りの利かない大きさが、狩を難しくしている。木の枝に止まり、ギャンギャンと鳴く声はまだ子供だ。トイレからもどると雷が鳴り、降り出す雨。

 

 

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