神々の遊ぶ庭は花盛り

 

アイヌの人々は、親しみと畏敬の念をこめ、大雪山連峰をカムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)と呼んだ。雲ノ平の登山道の窪みや沢筋に、スプーンで掬い取ったような雪渓が残り、雫が集まっては小さな流れとなって山を下って行く。その脇の湿った土に、雪が解けるのを待ちかねたように、エゾコザクラなどの高山植物が花開く。風に吹かれ、地面にしがみつくように咲いている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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