観察されていた

 

  雲ひとつ無い晴天の朝。気温は14℃と肌寒いが、昼になると30℃に上がる。身体がついていくのが大変だ。大きな木の下に入ると、日陰も大きくて涼しいな。こもれ日が大小の丸い形を作り、地面で踊る様子が面白い。
 見上げると葉の形でシナノキと知れる。ちょうど花が終わり種をつけ始めている。秋、種を運ぶためのプロペラ状の葉は、風に乗りクルクルとヘリコプターのように飛ぶ。
 アレレ、枝の上からこちらを見ている鳥がいる。瞳が黄色いがコノハズクにしては大きい。よく見るとまだ産毛が残るアオバズクの子どもだ。首を右に左に動かしながら、不思議そうに私を観察している。

 

 

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