通り過ぎると

  沢伝いに 、吸血虫と仲良く歩いていると、ヤナギの幹に開いた穴からシャシャシャと音が聞こえてくる。アカゲラの雛の声かななどと思いながら、その場を離れようとした時、雛の声が少し大きく聞こえて来た。振り返って見ると、親のアリスイがやって来て雛に餌を与えている。

 親は私が離れるのをじっと待っていたのだ。キツツキの仲間アリスイ(蟻吸)は、文字通りアリを好んで食べる。この鳥の体は見事な保護色で森の中で見つけるのは難しい。大きく口を開けた雛も渋くていい色だな。

 

 

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