体温調整はこまめに

 

  小鳥たちの囀りが静かになってきた。卵を抱く時期に入ったようだが、中にはこれからと、騒がしいものもいる。伐採されて丸裸に見えていた場所も、木の葉や野草が茂り目立たない。日が射すと重なり合った葉の影が出来て、遠目には深緑の森に見えるが、間近に見る木々はまだ若葉だ。
 イタヤカエデの葉が、まるで秋のように枝からはらはらと落ちて来る。虫たちがせっせと葉を食べ始めているらしい。昼を過ぎると気温も上がり、汗ばんで上着を脱ぐ。タチツボスミレの咲く中、シマリスも水を多く含むコケの上に腹ばいになり、体温調整をしていた。毛皮を着けた生き物が良くする行動だ。 

 

 

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