沢山の実

   キタキツネの家におじゃました後、沢の所々に雪が残っている場所に出た。南斜面では、野草たちが次々と、わきだすように花をを咲かせている。中でも淡いピンク色のカタクリが日差しを浴びて反り返えり、そよ風に吹かれ小刻みに揺れる。マルハナバチが待ちわびたように、花から花へ飛び回っている。そんな中エゾクロテンが現れた。積雪期ネズミ達が使っていた通路が、花の間に跡を残している。通路の脇には、カシワやミズナラの実があちらこちらに固まりを作っている所は、ネズミの気配がするらしく、かぎまわりはじめた。

 

 

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