ほっと一息

 

森の中はこのところの暖かさで雪解けが進んでいる。特に南斜面は笹が行く手を阻んでいるのが見てとれる。沢行きは危険だが、最短で目的地に行ける。安全に行くなら笹こぎ藪こぎを強いられ、顔や腕など、出しているところは、傷だらけだ。

慎重に沢を詰めていくと、ぽっかりと空いた雪の穴からヤチブキのつぼみが顔を出していた。アイヌ語でプイ。ヤチブキ(エゾリュウキンカ)の根の意味で、アイヌの人たちは根を掘って団子にしたりして食べていたようだ。 雪穴からのぞく黄色いつぼみと沢音にほっと一息。 ヤチブキはクマも大好物だ。そろそろ出てきてもいい頃だなー。

 

 

 

 

 

 

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