救命処置の準備

  雪解けが進み、沢が増水してあふれ出し、池のようになっている。そんな中をスイスイ泳ぐエゾクロテン?体色は今時期の薄いベージュ色、体格、耳の形もそっくりだが、濡れているせいか目と鼻が違うようにも見える。サルも木から落ちる。以前エゾクロテンが水に落ちたのを見ているが、足をばたつかせ、大慌てで岸に上がり、前足や後ろ足をしきりに振りまわし水切りしながら困っていた。こんなに上手に泳ぐことは無かった。此方にどんどん近づいて来た。と姿をけすように潜っていった先に、小さな気泡が進む方に一列に並んで浮き上がるので、居場所が想定できる。数分経っても、息継に出てこない。気泡が藪の中で消えていった。エゾクロテンがおぼれたのかも知れない。 以前習った救命処置の心臓マッサージと人工呼吸が役に立つなと、折れた枝を杖に水の中に足を入れた。

 

 

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