チゴハヤブサが向かった先は森だ。チゴハヤブサは翼の形からオオタカなどの森に棲む猛禽類と違い、樹木の中を巧みに飛べない。しかし今日のような激しく降る雨が続くと獲物を追い出すようにして狩りをする。

雨で視界が悪い中、回りの様子を見ていたチゴハヤブサが枝からしぶきを上げて飛び出して行く。羽が濡れて飛びずらいはずだ。ハヤブサの姿が雨で霞んで行く。

雨は次第に強く降って来た。チゴハヤブサがびしょ濡れになりながらじっと枝に止まっている。こんな日は狩は出来ないと思われるが。鋭い目が回りの様子をうかがっている。

台風の影響か、雨が降り続く。雷が鳴り強く風が吹き、大粒の雨が降り出した。枝に止まっていたチゴハヤブサが風に煽られて羽ばたいている。雨は止みそうにない。

オスのチゴハヤブサの鳴き声に答えて枝に止まって待っているメス。オスがメスの横に止まると持って来たトンボを渡した。

オスのチゴハヤブサの足にはトンボを捕らえているのが見える。捕らえたトンボなどは飛びながら食べてしまうが、呼びかけるように優しく鳴きながら旋回している。

矢のように飛んで行くオスのチゴハヤブサ。一瞬高度を下げて足を出した。早技に目が付いて行かなが、トンボを捕まえたようだ。

気温が上がりトンボなどの虫たちが飛び始めた。羽繕いをしていたオスのチゴハヤブサが飛び出して行く。飛んで行く方には人の目では何も見えないが、ハヤブサが標的に向かっているのが分かる。

オスのチゴハヤブサから食べ物をプレゼントされたメス。味わいながら丸呑みして枝の上で喜んでいる。気温が上がらず虫の出が悪い時は小鳥も狙う。

霧が晴れ視界が良くなり時折太陽が顔出す。2羽の先頭のチゴハヤブサが枯れた木に止まった。足にはムクドリと思われる小鳥が見える。寄り添って飛んで来たもう1羽のハヤブサに渡そうとしている。